2012年09月13日

『ながかったり、みじかかったり』

みなさん、こんにちは。3D制作のホリコです。
思い返せば【TARI TARI】3D作業が始まったのは今から約1年前の事です。
長かったような… 短かったような…

作品にもよりますが、3D作業は基本的にはモデリング作業から入ります。
もちろん、【TARI TARI】もモデリング作業から入りました。
シナリオや絵コンテから、3DL/Oに必要なモデリング数を割り出して貰い、その点数からモデリングスケジュールを引いて行くのですが、本編作業もすぐ始まりますし、場合によっては他作品と作業が被ったりで、始動当時からテンヤワンヤしてましたね…(笑)


3D作業は、作画先行・設定先行・3D先行・3Dシミュレーション・カメラマップ・アタリ出し等、作品やカット内容によって臨機応変に対応していかなければなりません。
3Dスタッフの作業量の調整や、どれが優先でどれを後回しにするのか、どの作業を止めなくてはならないのか。
その判断が本当に大変なプレッシャーで、頭を抱える日々も少なくなく……。


それでも此処まで来れたのは、現場スタッフの皆さんのご理解とご協力のおかげだと思います。それは作品を超えて、スケジュールの調整を取ってくれた他作品の制作スタッフのおかげでもあります。


【TARI TARI】という作品は、そういった全現場スタッフの思いで制作された作品です。
作品を通して、皆さんにその思いが伝わっていたらとても嬉しいです。


もうすぐ最終話!
更に更にっ、お楽しみください!!!


ホリコでした。
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2012年09月12日

『調べたり、収集したり』

みなさまこんばんは。
PA総務の奥津です。

昼夜を問わずカット袋とコンテと完パケDVDを持ってスタジオを徘徊しております。
ある使命をいただいての仕事ですが、もうすぐ告知できるかな…いいのかな…といったところです!
またブログでもお知らせできればと思いますので、その際はよろしくお願い致します!

『12話だったり、最終話だったり』

皆様、こんにちは。制作デスクの池崎です。
スタジオは最終話でバタバタしていたり。
最近はご飯も自分のデスクだったり。うどん屋さんが恋しかったり。
7月から放映されている【TARI TARI】も、もうすぐ最終話だったり。

0912_1.JPG

ギリギリまで各スタッフが頑張ってたり。
残り2話、楽しみにしてほしかったり。たりたり。

何気にどの話数のコンテもボロボロになっています。あ、アフ台はきれいです。

0912_2.JPG


池崎
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2012年09月11日

『3D監督平田洋平さんだったり、紗羽みたいなこと呟いてたり』

皆さんこんにちは。【TARI TARI】LPの辻です。

本日は、【TARI TARI】の【3D】にスポットをあてたいと思います!
今まで弊社の3D担当堀川(ホリコ)のブログにてスタッフに配慮した、形でお伝えしておりましたが、今回は初の3D監督を務める平田洋平さんを、もっと深くえぐっていきたいと思います!

まず、以前のホリコブログの内容にありました「シャイな彼は顔出しをしない」的な感じで他3Dスタッフと共に後姿で画像UPされておりますが、それは嘘です。平田さんのTwitterアイコンに正面顔、写っているじゃないですか!…まあ、でも、サングラスをしていますので半分は嘘ではないのか…。画像UPは控えますが、気になる方はTwitterで「平田洋平」で検索かけて頂ければと思います。今見ると、5カ月ほど全く呟いていない。それは何故か?【TARI TARI】の本編作業が本格的に始まった時期だからです。多分…。

すみません、話がどんどん変な方向にいってますね。

さて、江の島周辺が舞台の今作ですが、江ノ電や江の島の空気感、どんな人々が、どんな車両が、どんな海や波が、どんな鳥が飛んでいるのか…書籍やインターネット等である程度参考になる便利な世の中ではありますが、やはり、実際行ってみることで知る部分、絵のイメージが湧くことが沢山あると思います、その方が多いですね。平田さんはじめ、弊社3Dチームは実際、江の島に足を運んでいます(※富山本社から)。かなり強行スケジュールだった気が…。

それが全てではございませんが、とても良く3Dと2Dが馴染んだというか、上手く作品に3Dという固いものを、柔らかく落とし込んで頂いているのではと感じています。個人的に「凄い!」と思ったシーンは、第4話のラストカットや第5話の望遠気味で捉えた波打際のカットの【波】ですね。当初、「江の島」、という事もあり【波】が占める割合が大きくなるのは分かっていたので、3Dの力の入れ所の一つだったと思います。本当に上手くいった、というか「ぉおおっ!」という感じでした(笑)
勿論、監督はじめ、他セクションのスタッフ、とくに撮影スタッフの力も大きな部分なのは間違いないです。

もう一つだけ…このカット。

無題のコピー.jpg

第5話のカットになりますが、波も人も芝居付けのアドリブも…背景美術以外は全て3D!なんです。もう一度言いますが、背景美術以外は全て3D!!なんです。是非もう一度見返して頂けると嬉しいです。

長くなりましたが、【TARI TARI】放送もあと僅か!
3Dの見所、見せ場もまだまだあったり!?
最後までご視聴お楽しみください!!


因みに、平田さんのTwitterでの最後の呟きは「ちゃんとダイエットしようかな…」、紗羽みたいなこと呟いています(笑)



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2012年09月10日

『玉虫色の涙だったり、抽斗の中の涙だったり』

【TARI TARI】をビデオ編集室で視聴して、最近涙腺が弱くなったと自覚しました。
目に涙をためながら、ついでに2つのことが気になりまして。

その1つ。人が流す涙には、悲しい涙、喜びの涙、安堵の涙、同情の涙、悔し涙、演技の涙…、色々ありますよね。
こんなに多くの感情を表現するものだから、見た目だけで人が流す涙の本当の訳を知るのは難しいわけで。これがやっかいです。

 【涙の百科全書】を読むと、感情の涙と目を潤すための基礎分泌涙は化学成分が違うらしいのですが、感情ごとにもっと解りやすい涙を流すよう人体の表現機能が発達してもよさそうなものなのに。
例えば感情別に涙が色分けされたら…顔が汚れそうですね。
それでも、相手が見せる涙が真実の涙色か、黒い涙かを色で見分けることができたなら、女性の涙を読みちがえた過去の英雄たちも道を誤ることなく、人類の歴史は大きく変わったと思いませんか?

気になったことのもう1つ。歳をとると涙腺が弱くなるといいますよね。
涙を分泌する涙腺の締りが歳とともに弱くなるのかな。
それだけじゃないでしょうね。たぶん歳を重ねて人生経験が豊富になるほど、ドラマの中で起こる出来事そのものに情動が抑えられないばかりではなく、それに関連づけて自分が過去に経験した感情の膨大な抽斗がワーッと引っ張り出されるからじゃないかなあ。

 あ、そうか。橋本監督に何度も止められながらも僕が必要以上に和奏の父圭介や、紗羽の父正一に感情移入してしまうのは、僕の中の『娘』抽斗があっちこっち引っ張り出されたからなんだな。

 【TARI TARI】放映もいよいよ大詰め。白浜坂高校合唱部には、今までに流したそれぞれの涙を抽斗にしまって、最後には声を合わせて思い切り歌って欲しいですね。


堀川
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