2012年06月26日

『発見はいつも偶然ったり、それが意外に大切なことだったり』

【TARI TARI】はP.A.WORKS制作のTVシリーズとしては6作品目になります。作品ごとに『この作品ではこんなことにチャレンジしてみたい』と考えて、毛色の違う作品を作ってきました。しばらくは手掛ける作品傾向を絞らないほうがスタッフにとっても刺激があるだろうし、そこから新しい探究が生まれると考えたからです。

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(美術監督東地和生さんが見せてくれた【TARI TARI】美術データ専用ハードディスク。1.5テラ)

ところが先日、制作過程のムービーをチェックしていて、『どの作品にも通じるものがあるな』、と感じたんですね。絵の方向性とか手法ではなく、作り手の「意識」のようなものです。共通スタッフが多いからでしょうか。それとも監督に、「P.A.が求められているのはこういう作り方だから」といった狙いがあるのかもしれません。

 今まで僕自身が「こういう意識で作ろう」、といったものを明確に伝えてきた訳ではないのですが、今回フィルムを見て感じた「作り手が大切にしているもの」には、間違いなく僕が大切にしたいものが込められていると客観的に発見できたんですね。

設立から10年経って、若手がボチボチ育って、彼らの中にP.A.WORKSが大切にしている「意識」が時間をかけて育ちつつある。それを僕が目標として掲げてきた訳ではなく偶然の発見でした。それがちょっと嬉しくて、
「地味だけど丁寧で良い話数になってた」
なんて直ぐ作画監督にメールを打ったりして。
「原画マン踏ん張ってくれました」
のだそうです。

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(P-10スタジオのパーテーションに貼られた美術ボード)

 さて、これからも新しいチャレンジを模索しながら刺激的な制作を続けようと思います。それに加えて、今回気づいた「作品を作るときに今までなんとなく大切にしてきたこと」を、もっと明晰な形にして僕らは共有し、ブレないように強度を増していこうと思いました。
作品のストーリーやテーマを視聴者の皆さんにお届けするのと同じく、僕らが大切にしていることを感じてもらえるような作品制作を目指してみたいと考えた先日の【TARI TARI】ラッシュチェックでした。

放映最速の地域では一週間を切りました。「やっと…」と「えっ、とうとう始まっちゃうのね」の間で揺れる制作現場からお伝えしました。


堀川
タグ:P.A.Works
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